ヤマナシ

秋の散策で奈良へ
透明な青空を染める銀杏の黄色
何度訪れても染み込む景色。
タクシーを止めて堂々と横断の
子鹿の白いお尻のハート型を
見ると追いかけたくなるのは
私の中の野生?
緑の池を覗き込んだ紅葉は
その美しい真っ赤を
静かな水面に映し込んでいます。
足下にはピカピカのどんぐり。
あっ、小さな山梨も!
お気に入りの銀河柄の手ぬぐいをひろげ
子どもへのお土産に何個か拾う。
案の定、お土産は大喜び!
手ぬぐいごと匂いをかいだ子どもは
「こんなに小さいのにいい匂いがする」
その言葉を聞いた時、
宮沢賢治の童話『やまなし』を
ぼんやり思い出した。
川に落ちて来たやまなしのいい匂いを
水の底でカニの親子が喜んでいた。
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