アキカゼ

秋風に吹かれると
旅心が目覚める。
あの爽やかな乾いた風は
過去に旅した時、頬に感じた
それをどうしても思い出させるのです。
偶然にも秋に旅にでることが
多かったせいもあるのかもしれません。
あの時のニューヨークも
あの時のロンドンも
あの時のアムステルダムも
秋風の中。
春に出発したオーストラリアさえも
南半球で秋でした。
とはいえ、そんな心とは裏腹に
今の状況は海外旅行なんていってられません。
オーストラリアの里帰りさえもままならない現実。
だからまっさらな1日の始まりに
窓を開け、秋風に吹かれながら
外国のパンを食べながらゆっくりコーヒーを飲む。
ささやかな心の旅時間。
そんな時、秋風は心の余分な水分を
乾かしてくれるので軽くなれます。
パンが最後の1枚になった時、
外国帰りの友達から
いい香りの石けんがお土産で届いた。
秋風に香りが色づく。

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