ジンジャーブレッド

私が小学生の時クラスで
『ヘンゼルとグレーテル』の
劇をしました。
まだ低学年だったにも
かかわらず
物わかりのいい私は
仲良しの友達を
グレーテルに推薦し
人気のない魔法使いのおばあさんには
自ら立候補し、
自分で段ボールの暖炉を作りました。
劇のラストシーンでは
ヘンゼルに押されるまでもなく潔く
描かれた炎の中に飛び込んだ思い出があります。
あの時の方が大人びてたな、私。
すっかり子供じみてる今は、
お菓子の家が作れるキットを
嬉々として買い込み、
子ども達以上に興奮しながら
作ります。
子ども達が出来上がったお菓子の家を
嬉しそうに食べてるのを見て
あの時の劇のワンシーンを思い出しました。
すかさず私もジンジャーブレッドの屋根をほおばりました。
遠い日々の憧れに気づいた時が
実現させる絶好のチャンスなのかもしれません。

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